津波孤児 アメリカに1年間留学

                   

   2004年12月26日に南タイ6県を襲ったインド洋大津波は、各地で多くの犠牲者を出しました。被災直後から、緊急救助のために現地入りした当財団では、津波孤児センター『バーンターンナムチャイ』を開設し、両親や親族を亡くした子どもたちを引き取りました。孤児らは、家庭的な雰囲気の中で仲良く暮らし、センターの規律を守りながら、小学校、中学校、高校で勉学に励んでいます。そしてこの度、いろいろな活動に熱心に取り組んでいる子たちに、海外体験をするチャンスがやって来ました。

 7月25日、パンガー県タクアパ郡バーンモアン中学校3年生のナームティップ・ニラーウォンさん(17)が、ウィスコンシン州Viroqua市の「Youth Initiative High School」に1年間留学するため、旅立ちました。

 母親を癌で亡くした後、彼女は祖父母、父親、兄姉とともに漁村「バーンナムケム」で暮らしていましたが、大津波が一瞬にして家族6人の命を奪ってしまいました。家族を亡くした悲しみとショックから立ち直るまでに時間がかかったものの、同じような境遇に置かれた子どもたちとの生活を通じて、朗らかな性格を取り戻し、熱心に勉強するようになりました。

 得意科目が数学という彼女ですが、タイ伝統舞踊もなかなかのもの。普段は、学校から帰ると、年下の子たちの宿題を見てあげたり、センター建物の掃除を手伝ったりしています。

 なお、彼女が留学の関しては、アメリカの支援団体『Flame of Hope Foundation』(代表=Karen Dahl女史)に全面協力していただきました。