2010年度教育奨学金授与式

            

 教育は、我々が社会で生きていく上で非常に価値があり、正に「人間の財産」として重要な役割を果たすものです。プラティープ財団設立以来からの方針として、スラムの貧しい家庭の子どもたちや青年たちに教育支援活動を行ってきています。地域で暮らす子どもたちは、貧困家庭や劣悪な環境、虐待、麻薬問題などに直面して、勉学を続けることが困難な状況に置かれている現状があります。

 プラティープ財団では、設立当初の32年前から教育奨学金事業を実施し、それぞれの能力に適した学力を身に付けて卒業するまで奨学金を支給しています。この事業では、これまでに大学院、大学、専門短期大学、職業専門学校など総勢193,903人にのぼり、30人以上が海外留学の機会を得ています。

 今年度の授与式は、5月8日の土曜日、プラティープ理事長をはじめ、ドクター・スメート・ジュムサイ・ナ・アユタヤー名誉理事長(兼バンコク都知事相談役)、タイ人や外国人スポンサーの方々、各団体の代表、地域住民委員長、保護者、奨学生など300人が参加して開催されました。因みに、今年度の対象者は、幼稚園から大学生まで総勢2,500人になります。

           

     

ここで、奨学生の1人を紹介させていただきます。

 

                   

スパーポン・トームイムさん(18歳)

 第123地区に居住し、小学4年生から当財団の教育奨学生として勉学に励み、ワットタートン高校卒業の時点で「3.95」という優秀な成績を取得しました。彼女は、忍耐強く、数々の障害を乗り越え、陸軍看護大学の入試に挑み、見事合格が決まりました。スラム地区という厳しい環境の中にありながら、彼女は大学入試への闘いを乗り越え、やっと望みが叶ったようです。彼女は学力ばかりではなく、タイ伝統楽器(ソーウー、キム、笛など)にも優れ、学校の楽団員としても活躍しています。彼女は授与式に参加した奨学生たちに対して「教師から習った科目の内容を再度復習し、熱心に読んで、たくさんの知識を身に付けて、視野を広げるようにしてください。また、適度な運動をし、十分な睡眠をとることです。そして、休日には家族の手伝いを積極的にし、財団の活動にも参加することです」

 最後に、彼女は奨学生を代表して、大勢のご親切な里親様に対して感謝の言葉と将来は患者の役に立つ看護士になりたいと抱負を語りました。