大津波から5年

2004年12月26日、インド洋とアンダマン海域の14カ国以上を襲った大津波は、決して忘れることのできない大惨事となりました。一瞬にして228,000人もの命を奪い、タイ国内でも8,000人以上が死亡という悲報が流れ、身元不明者が多い中、行政機関やNGO団体が協力し合い、遺体の確認や被災者に対する支援活動に取り組んできました。
プラティープ財団も早速現地に出動し、遺体の収容作業から始まり、現地において津波復興プロジェクトを立ち上げました。以来、ご支援者の協力を得て、津波で両親や家族を失くした子どもたちを養育する津波孤児センター『バーンターンナムチャイ』の建物を完成させることができました。今、このセンターには67人の子どもたちが元気に暮らしています。
さらに当事業では地域の津波被災者に対する支援活動として、特に近郊地域の子どもたちに教育奨学金を支給したり、スポーツ、音楽、レクリエーションなどの活動を促進したり、職業訓練コースではバティック(ろうけつ染め)や各種のクラフト品製作の売上金を事業の運営費に充当したりもしています。さらに仏教の教えを通して被災者の心のケアーも行っています。
当財団では、今年度もパンガー県の地域団体や行政機関と協力しながら、地域の青年育成事業の一環として、被害が一番酷かった漁村バーンナムケム地区に『津波ユースセンター』を建設する予定です。Mr. Robert Wolffから土地購入資金とHands Across The Water団体から建設資金を援助いただき、建物は年内に完成することになります。
また、2009年12月26日、バーンナムケム村に設けられた津波記念碑の前で、遺族の方々が世界各地から集まり、5年前の大惨事で3,000人以上の命が奪われた人たちを偲ぶ追悼式が行われました。
5年という歳月が流れた今、恐ろしかった当時の出来事も徐々に忘れ去られかけ、被災者を支援してきた他のNGO団体も手を引いていきましたが、当財団では、今後も被災者の立場を考えた心のケアーや子どもたちの教育推進などを中心とした活動を実施していけるよう、最善の努力をしてまいりたいと存じます。

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