青年活動 スラム地区の動態等の調査スタート

                                  

    去る2月13日、タイ王室のウボンラット王女(プミポン国王の長女)がクロントイ・スラムへ5回目の訪問をされました。ご訪問される度に、家屋が密集して汚水や生ゴミなどの悪臭が漂う中で暮らす人々についてご心配のお言葉をいただいております。
悪臭と汚水が漂う場所は、生まれ育って長年暮らしている住民たちにとってはすでに慣れた環境なのですが、この日、高齢者、障害者、慢性の病に苦しんでいる人々など20人以上が細い路地200~300mの範囲にわたってウボンラット王女を歓迎しました。
健康を患って苦しんでいる人たちは、以前に身を防備することなく危険な仕事(有害な化学物質の取扱い)や重労働に従事していたため、最終的には自分の体を壊して病気と闘っていかなければならなくなってしまったのです。
ご訪問中、ウボンラット王女は地域の高齢者や障害者の暮らしにご関心を持たれ、プラティープ理事長にご質問されておりました。その後、地域の高齢者・障害者1,116人以上に対して国側の制度(60歳以上)による保護金(月500バーツ)の支給と病院の治療費が免除されるようになりました。しかし、プラティープ理事長は、「密集した地域には政府の保護金を必要とする人々がまだ大勢いるはず」と提案し、財団職員80人と青年たち20人によるグループ調査チームを結成し、60歳以上の障害者や高齢者、慢性病に悩む高齢者と障害者の調査を開始しました。対象地区は第1-2-3地区、第4-5-6地区で、調査期間は1ヶ月間の予定で、チームは住民たちと様々な情報を交換し合うことになります。じっくりと住民たちと向き合うことで、地域の青年たちも長年暮らしてきた住民たちの真の問題を知ることにもなります。その日の調査が終ると、チームごとに資料を収集していきます。
当財団では、今回の調査終了後、対象者への保護金支給に関する資料を作成し、国側に要請していきます。このような調査は、今後も他の地域へと拡大していき、若い世代にも『貧困』ということに関心を持ってもらうことと、社会奉仕への導きとなっていくことを願っています。